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ARTIST

作家紹介

鈴木亘彦

SUZUKI NOBUHIKO

ガラスの中に閉じ込められた思い出の数々。
標本箱型の作品であるが、ひとつひとつ並べられた物の配列、配色から氏のやさしさを感じる。
他の作品を見ても自然や人への思いやりのようなものが感じられます。ガラスという材質からくる危うさがもたらすものか、だかこそ作品の奥にほのかな暖かさを感じるのです。透明で冷たいガラスからピュアな眼を、そこに使われている物(人の手に触れた物)や色という人為的な物から生命の残り香を感じるのです。

井本一倭

IMOTO ICHIWA

卓越した描写力をもつ彼は、それゆえに自らの画風を掴めないでいた。いや、いまだ道は半ばである。
だからこそ観ていただきたい。彼の苦悩の軌跡を、何かを掴もうとしている予感を。

バックの処理、繊細な筆運び、若いデザインセンスを。
彼は努力を怠らずここまでやってきた。完成された作品ではなく、ともに成長する姿、若き才能を応援してください。とはいえ観ていただければ判るだろう、彼の才能が並ではないことが。

冲康史

OKI KOSHI

とにかくこの造形美を見ろ、というに尽きる。
信楽焼きといえば、狸、土鍋というところが出てきそうですが、もちろん花器、壺、茶碗と工芸品としてもすばらしいものがたくさんあります。どれをとっても厚手が多い中、氏の作品はその薄さに特徴がある。
曲線の美しさは神聖さを感じるぐらいである。デザインセンスも卓越している。写真の作品は三つの乳房に支えられていて古代土器を思わせるシンプルさがある。
豊饒な土肌から受ける安堵感は触れてみなければ判らないぐらいだ。
品のいい土色とシンプルな器に簡単な料理をのせ酒があれば最高です。

松村光秀

MATSUMURA KOUSHU

柳の樹の下で舞う女。着物に足袋、細くつりあがった眼は勿論東洋を感じられるものである。ましてや柳とくればなおのことだ。その表情は喜びに溢れていて、受け口ぎみの口元は楽しそうだ。どちらにしても生命の喜びとは柳が風に揺れるがごとく存在するものではないか。東洋の死生観がそこにある。
松村氏は、喜怒哀楽の風に翻弄される生を見つめているのだ。舞っているのは女でなくて「生」そのものであろう。この日本にあり、東洋の血から真正面に生死を捉え、表現している稀有な作家である。生きるとは、かくも滑稽であり美しいものなのだ。

© WAKAO Yukikazu Gallery.